自分が使った花材事典:ヒイラギナンテン

2016年6月6日

ヒイラギナンテンをちゃんと生けたのは初めてかも……。

ヒイラギナンテンって、お稽古花に入って来たことが無いような気がする。花屋業務で扱った記憶しかありません。

ヒイラギナンテンの枝は、ごつくて矯めが効きません。

このゴツゴツ感を、うまく引き出せるといいのだと思います。
ヒイラギナンテンの大枝は、わりと形の良いのがありますが、入荷した中に、一本か二本は、かならず「まっすぐに突っ立って、何の色気も無い」やつがいます。
そういうやつでも、大きく広がる葉っぱが見せ場になるので、生けて面白い花材です。

がばっと広がる葉っぱ。

力強い花材です。(広がりすぎて、扱いに困る場合もあるでしょうけど)

私は、今回の花材は、葉っぱの広がりの有様よりも、色が気に入りました。

てっきり紅葉しているのだと思ったら、元々こういう葉色の品種だそうです。
しかし、秋らしい色には変わりありません。

このヒイラギナンテン、嵩が出せて、高さも出せて、色もステキなばかりか、持ちも良いです。ちゃんと水揚げすれば、劣悪な環境で無い限り、2~3週間くらいもイケます。そのうち、花展にでも使ってみようかと思います。