自分が使った花材事典:モカラ

2019年3月28日

モカラを好きな人っているんだろうか、と思います。
(妙にソフトフォーカスで撮ってしまいました)

花の稽古場では結構売れますから、人気無い花では無いのだと思います。
でも、花屋さんで、単品で「これください」っていう人には会ったこと無いと思います。

モカラは、花の形を見れば一目で分かりますが、蘭の一種です。
そして、私はこの花が嫌いです。ホント、好き嫌いばかり言って申し訳ないですが、私にはこの花の良さがあまり分かりません。(花屋としての使いやすさならば、よく分かっております)

この花は、私の嫌いな「ボチボチ系」なんですよね……。
花の表面の模様が、どうも好きになれません。

色味によっては、「ボチボチ」が現れていないモカラもあります。
しかし、「隠れているだけで、本当はボチボチ系なのだ!」と思うと、私はやっぱり好きになれないのです。

じゃあ、ボチボチ系でなかったら、自分はモカラを好きだったのかと考えると、「いやー、やっぱり好きじゃなかっただろうな」と思います。
モカラは、一部のデンファレと同様で、あまりにも没個性な有様で入荷してくるので、「己というものは無いのか!」と言いたくなってしまうのです。

でもね、私は嫌いだけど、「みんなも嫌いになればいいじゃん」とは思いません。
没個性な有様で入荷してくるからと言って、モカラ自体を「没個性」と断定するのは、私の怠慢なのだと思います。
「規格品」みたいな顔をして入荷してくる花にも、何らか見出せるようでなければ、本当はいけないのでしょう。