自分が使った花材事典:粟

2019年3月26日

自然食品の好きな人なら、食べたことあるかもしれません。雑穀の「粟」です。

私は、粟には詳しくないので、この品種が食べられるものなのかどうか分かりません。(多分、粟にも種類があると思うので)
しかし、仮に食用品種だったとしても、この穂の状態では食べられないのだと思います。すごく若い穂なので、食べるなら、もっとずっしりと実らせるのだと思います。

大体、穂の色が緑ですもんね。稲穂がそうであるように、実ってきたら、もっと黄金色になって垂れ下がってくるのでしょう。
緑の、若い穂には、若い穂独自のかわいげがあります。
やさしく、ホワホワっと生けられます。穂だけかためて、ホワホワの塊にするのも面白いです。

この画像ではあまりわからないですが、粟は茎もスラッとしているので、長さを出すこともできます。また、茎を折って使うこともできるので、注目する部分が色々ある楽しい花材です。

粟は、なぜか入荷時から、画像のように「葉っぱを半分カット」の状態で入ってきます。これは、花屋ではなくて、生産者の段階でカットされるのです。カットされる理由は、恐らく「長くてべろーんとしていて、扱い難いし、穂が目立たなくなる。しかも、どうせ水揚げ悪い」みたいなことなのだろうと思うのですが(ほかに考えられません)、一度くらい、カットされていないワイルドな粟も使ってみたいような気がします。