自分が使った花材事典:乙女椿

2020年1月26日

椿の乙女さんは、大好きな花材です。

八重咲きのかわいらしさがたまりません。

これを「乙女椿」と名づけた人って誰なんだろ。天才じゃないでしょうか。色も形も「乙女」と呼ぶにふさわしいと思います。

開きかけの感じも好きですねえ。

椿は、乙女に限らず、つぼみが付いている場合、かなり高い率で開花してくれます。結構固いつぼみでも、咲いてくれるんですよ。
この記事の一番上の画像は、買ってきた日に撮ったものですが、開ききっている花は一輪だけです。
しかし、それが一週間たつとこのとおりです。
↓ ↓ ↓

ほとんどのつぼみが開いてきているのが分かると思います。

生けるときに椿のきれっぱしができた場合、つぼみが付いていたら捨てずに花瓶に挿しておくことをお勧めします。
私は、ホントに短いきれっぱしも拾い集め、手のひらサイズの花瓶などに挿しておきます。そうすると、たいてい開いてくれますよ。

下の画像の花瓶などは、高さ10cm、口の直径2cmという小さなものです。この小ささでも、咲いてくれます。

椿は、いけばな家にとっては、魅力の大きい花材です。ただし、さばくのが難しい花材でもあります。
私は、初心者のころは、枝も葉も落とせなかったし、矯めて形を作るなど、まったくどう手を付けていいのかわかりませんでした。

椿は、慎重に矯めれば、かなり形を作れます。
↓たとえば、こんな直立した枝を矯めて……

↓こんな風にしてみました。

↓この枝も、ずいぶんピーンと立っていますが……

ぐいーんと矯めてみました。

少し「ピシっ」と音がするくらいまで折って矯めることができます。