自分が使った花材事典:三椏

2020年1月29日

生の三椏は、いけばな家の大好き花材です。

大好きなのに、稽古花で気軽に生けられるような花ではないので、触れる機会があると、テンション上がりきってしまいます。

三椏がいけばな家に好まれる理由は、

  1. なかなか生ける機会が無いので、触れたら貴重体験
  2. 春先の花木の美しさとかわいさが満載
  3. ドライ三椏のドライ前の姿に会える感動

……といったところでしょうか。
私にとっても、フレッシュ三椏は滅多に会えない人なので、テンション上がりまくりです。

一つ一つの花もかわいいんですよ。

この色が、良いと思うのね~。

三椏の茎は、木のクセに、「軟体動物?」って言うくらいやわらかいです。
↓このくらい平気でできるほどやわらかいんです!

この、くりんくりんになってる枝は、矯めの技術を駆使して作ったわけではありません。くるくるっと丸めたら、こうなってしまうんです。どんな細胞なんだろ、どんなわけがあって、こんな特性があるんだろ、と思います。

上の画像のような「くりんくりん加工」を、全部の枝に施しますと、全体的に曲線の勝った枝にしてしまうこともできます。「くりんくりん」の使用前と使用後の画像を貼ってみましょうか。

↓これ、「使用前」

↓これ、「使用後」

全部の枝をここまで曲線にするのは、ほかの枝だったら面倒な作業なのですが、三椏はあっという間にできてしまいます。

枝を面白く使うのもいいですが、花だけかためても美しくて良いと思います。

いけばな家には常識ですが、一般の方は、「三椏の名の由来」をご存知でしょうか?
三椏は、「三叉」とも書きます。
枝のつき方が、ほとんど全部三叉なので、この名がつきました。

この記事の、一番上に貼った画像の中で、三叉が確認できるところをマークしてみました。
↓ ↓ ↓

と、いうように、たいてい三叉の枝分かれになっています。

漂白三叉も、全部三叉の枝分かれですものね……と、ここまで書いてきて気づいたのですが、私は、この記事の最後に、「漂白三叉の記事は本サイトのこちらのページです」って書こうと思っていたんですけど、私、まだ本サイトに漂白三叉の記事をアップしていませんでした。
あらまあ! メジャーなドライものですし、いつでも家の中に転がっているので、とっくに記事を書いたつもりになっていました。近いうちに、記事をアップしようと思います。そのときに、改めて本サイトにリンクを貼りたいと思います。