自分が使った花材事典:みかん

2020年5月7日

みかん……花材ですが食べられます

いけばな花材として入荷したみかんです。果樹園から切ってきたわけではありません。が、食べられます。

実つきが良くて、良いみかんでした。

実の色、大きさも良かったです。扱いやすく、実ものの楽しさたっぷりの花材でした。

切花みかんは、花屋で入手可能

みかんの切り花は、そんなに普通に売っているものとは言えません。しかし、枝物の充実した店なら、町の花屋でも入荷するところはあります。

実の大きさは、扱いやすさを考えると、このくらいが上限かなあと思います。

実が大きければ大きいほど、「たわわ」な感じになり、それはそれでひとつの魅力です。ただし、大きくなるほど、実の重さで枝が持っていかれそうになったり、実が落ちやすくなったりするリスクはあります。そして、やけに大きいみかんは、切花よりも、なんとなく「コタツの上」を想起させてしまうこともあります。
「実」を眺める楽しみとしては、大ぶり・小ぶりのどっちが良いのかなあ………。結局は、それぞれに良い、ってところでしょうかね。

このみかんは、葉っぱがたっぷりついていました。しかも、葉っぱがよく持ちました。
みかんの葉は、わりとすぐに巻いてしまうことが多いです。今回は、葉っぱが一週間以上持ち、優秀な品物だったと思っています。

「葉無し」にするのもアリ

ここには画像を出しませんが、みかんの葉っぱを全部取ってしまって生けることもあります。
なので、葉っぱがだめになっても、実がきれいならば捨てることはありません。葉を全部取り、枝の線と、実の色・形の面白さで生ければいいのですから。

葉っぱをどのくらいつけて生けるのかは、いける人の考え次第です。
別に葉っぱがだめにならなくても、「線を生かしたいから全部取ろう」と思えば取ればいいし、
必要なところだけ残して不要な葉を吟味して取るのもいいし、
枯れてきたら、枯れてきた順に取っていくのも、ナチュラルで良いです。

生けてから完熟する実もある

買ってきたときにはまだ青い実だったみかんが、生けているうちに黄色くなってくることもあります。色の移り変わりを見るのも楽しみのひとつです。

食いました!

今回のみかんは、まるまるとした実がたっぷりだったので、最終的に食料にしてしまいました。

はい、収穫~。

皮むいた。すごく薄い皮!

すっぱいかと思いきや、意外に甘くておいしかった。

このくらいの大きさだと、私はだいたい食ってしまいます。これより小さいと、めんどくさいので食べません。