自分が使った花材事典:ケイトウ

2018年9月26日

実は、私はこれも好きではない花材なんです。

私はどうも、子供のときに見すぎたものを、嫌いになる傾向があります。実は、食い物もそうで、子供の頃にタケノコを食いすぎて、いまだにタケノコは好きじゃありません。あと、大根の味噌汁も、死ぬほど食いきった後に嫌いになっています。

なんかあのー、花壇でも、安い仏束でも、ケイトウってよく入ってるでしょ? そこから、「どうも、ケイトウというのは、安っぽい花なのではないか」という意識が形成された感もあったりします。
実際に、ケイトウは、いわゆる「高級花」ではありません。しかし、「だから、魅力がない」と言うのは間違った論法です(分かってるんじゃないか)。

私の場合、「子供の頃に、よく触れ合った花」というのは、嫌いになる確率と好きになる確率が、半々くらいなんです。それを分けるものは、やはり「もともとの好き嫌い」なんでしょうね。だとすると、やっぱり、私はケイトウを「嫌い」なんです。
一番嫌いなやつは、頭が大きい肌色のやつで、あれは脳みそにしか見えません。

自ら手に取るケイトウは、やはりちょっと小ぶりなものとか、「ケイトウらしくない」ような形のものになります。画像のケイトウも、小ぶりですよね。

私はあるときに気付いたんですけど、花の好き嫌いって、伝染する可能性があるんですよ。
私は、ある花屋のスタッフに入ったときに、肌色の大きい頭のケイトウを見て、
「うわあ、脳みそ」
「気持ち悪い」
「怖い」
と言っていたら、なんと店中の人間が、そのケイトウを嫌うようになってしまいました。
それ以降、随分自重しておりますが、ここは私の個人のブログなので、わりとはっきり好き嫌いを言い切ってしまっていますが………そのせいでケイトウを嫌うのは、どうかやめてあげてください。
散々「嫌い」と言った後では、説得力が無いかしら。