自分が使った花材事典:てっせん(八重)

2019年3月26日

てっせんというと、一重咲きのほうが主流ですが、これは八重のてっせんです。花弁がたっぷりしすぎて、重たそうです。

↑一見、水が下がってる風に見えますが、花弁が重なりすぎて、しかも反り返っているだけです。花としては、ちゃんと元気でピンピンしています。

↓花を正面から見ると、元気なのがよく分かると思います。

このてっせんは、二本買ったのですが、もう1本はこのようなお姿になっています。
↓ ↓ ↓

いやー、最初はもちろん花が付いていたんですけどね。
こんな感じでした。
↓ ↓ ↓

それを、このように首チョンパしてしまいました。

私は、花首を付けたままいけたのですが、批評してくださった先生が、「切ったほうがよりテーマにふさわしい」と言われ、完全にその通りだと思ったので、バッサリやってしまいました。
こういう「打ち首」みたいな生けかたは、嫌う人は嫌うんですよね。てゆーか、素人の方は、嫌いでいてくれて良いと思います。
しかし、自分の表現を伝達することが一番大事だと思って花を生ける人は、恐れずに一刀両断できる勇気が欲しいところです。

せかっくのゴージャスな八重てっせんなので、打ち首にしても捨てたりはしません。

首だけにしたからといって、切花の寿命は短くはなりません。切花というものは、全体的に、短くした方が持ちは良いのです。