自分が使った花材事典:アルストロメリア(縁ピンク)

2020年2月19日

う~ん、アルストロメリアはホントに好きじゃないんですよ~。毎回書いてるけど。

好きじゃない、好きじゃないと言いながら、アルストロメリアは「自分が使った花材事典」に6記事めの登場となります。この数は、それだけアルストロメリアのカラーが豊富なのと、使う機会自体は多いということの証明です。

でもね~この顔はやっぱり好きにはなれない……。

別の色のアルストロ記事にも書いたような気がするのですが、私は、この花のバッと開いているさまがどうも嫌いなんですね。なんか強引な開き方に感じるのです。

なので、この「強引さ」が軽減されると、この花にもやや好感が持てるようになります。
強引さの軽減とはすなわち、こういう開き方です。
↓ ↓ ↓

この花の開き方、上の画像よりもずっとやさしくありません?
この花は、後から開いてきた花です。買ってきたときはつぼみで、購入後9日めで開いてきた花です。

私は、このくらいの花が好きなので、最初に開いている花は、
「早く終わらんかなあ」
と思っています。最初の花が終わり、つぼみが開き始めるころになって、やっとアルストロを楽しみ始めます。
どうやら、人によっては、最初の大きい花が散ると、「もう枯れちゃった」と判断して、捨ててしまうようです。もったいない、そこから先が良いのに!

二番手、三番手の花も散るころには、すでに切花アルストロには、花を咲かせる力がなくなってきます。一番小さなつぼみなどは、開かないで終了となってしまいます。
しかし、彼らはその運命に、可能な限り抵抗してみせます。

↓開かない小さなつぼみは、こんなことをしはじめます。

しべだけが、外に出てきてます。これ、花のおしべとめしべが外に出て(花弁は出ない)、受粉だけしようとたくらんでいるのです。生きていく望みは絶たれたけど、子孫だけなんとか残させてくれという行動なのだと思います。
この状況で受粉できたとしても、もちろん結実のために残された力も時間もありません。
でも、そんなことはどうでもいいのでしょう。「受粉せよ」は神の打ち込んだコマンドなので、その命令は最後まで消えないのでしょうね。

このような、「開花なしの受粉準備」は、ほかの花でもよく見られます。
私は、植物を完全に枯死するまで見届けることが多いので、人より多くこの状態を見ているのだと思います。